SFCの黄ばみ取り
スーパーファミコンも発売から20年以上が過ぎ、既にサポートも終了していますが、任天堂の良き伝統を汲んで、まだまだ元気な個体も多いことでしょう。しかしその外観はとなると、それ相応にヘタってしまっているのではないでしょうか。私が所有しているものも、動作にはほとんど問題はありませんが、外装の劣化、すなわち黄ばみが激しく、見るたびに残念な気持ちになっていました。
この黄ばみは洗って取れるというものではなく、材質自体が化学変化を起こしてこうなっているわけで、普通なら、表面を削るとかペイントするとかでなければキレイすることはできません。しかし何とか元に戻す方法はないかといろいろ探したところ、その方法を紹介した記事を見つけたので、それを自分でもやってみることにしました。
これは処理する前の画像です。上面のパネルを外してみると、どれだけ黄ばんでいるか一目瞭然ですね。ちなみに本体を分解するには、DTC-27という特殊なドライバーが必要です。右のコントローラーの筐体は、試しに先行して処理したものです。本体ほどではありませんが、こちらの方もけっこう黄ばんでいました。黄変のメカニズムやその処理法については、件の記事のほうが詳しいのでそちらを見て頂くとして、身近にあるものを使い、それほど手も掛からないというのは、ほんとうに驚きです。
ワイドハイターEXパワーは約2倍に薄めて使用。漂白液に浸かりきらない部分は、キッチンペーパーを浸して被せました。処理に費やした日数は、雨や曇りの日を差し引いて延べで12日ほどです。直射日光が当たる場所に放置しただけですが、なるべくまんべんなく黄変部分に日光が当たるように、日ごとに向きを変えたりするなどしました。
これがその結果です。ずいぶんとキレイになりましたが、やはり完全に元どおりとはいかないようですね。ただ、日照時間や紫外線量が、12月という最低の時期であること考えれば、もっと日数が必要だったのかもしれません。なので、季節を夏にして、もう一度やってみようかと思っています。以上、お疲れ様でした!